きみと、まるはだかの恋
床も壁もウォールナット調のブラウンで統一する。ライトは橙色の温かみを感じられるものを使う。観葉植物を入れる案はそのまま採用した。
「カウンター席には電源をつけたいんだ。多少長く居座ってもらっても構わない。ドリンクおかわり割引サービスなんかを実施すれば、長くいるお客さんが何度もドリンクを頼んでくれるだろ。回転率が少し悪くても、それで客単価を上げればいい。それよりもとことん居心地の良い空間にしたいんだ」
「おお、なるほど」
昴の意見を聞いて、「カウンター席、電源」と重村さんがメモをしていく。話が進むたびに、目の前にカフェが出来上がっていくような心地がしてがぜんやる気が湧いた。
「あとは、お店の一角にプラネタリウムをつくろうと思ってる。そっちは工務店のほうに依頼してるんだけど、プラネタリウムがあっても不自然にならないような内装にしたい。できるか?」
「プラネタリウムかー。もちろんできるさ。にしても、粋なことを考えるんだな」
「昴、星空ツアーコンダクターをやってるんです。プラネタリウムのアイデア自体は村の子どもが考えてくれたんですけど、星見里の美しい星空を伝えるのにぴったりだなって思って」
「へえ、城山、そんなこともしてるのか。なんか東京にいた頃と変わったな」
感慨深そうに、しみじみと重村さんがつぶやく。昴は「そうか?」と照れたように鼻の頭を掻いた。
「カウンター席には電源をつけたいんだ。多少長く居座ってもらっても構わない。ドリンクおかわり割引サービスなんかを実施すれば、長くいるお客さんが何度もドリンクを頼んでくれるだろ。回転率が少し悪くても、それで客単価を上げればいい。それよりもとことん居心地の良い空間にしたいんだ」
「おお、なるほど」
昴の意見を聞いて、「カウンター席、電源」と重村さんがメモをしていく。話が進むたびに、目の前にカフェが出来上がっていくような心地がしてがぜんやる気が湧いた。
「あとは、お店の一角にプラネタリウムをつくろうと思ってる。そっちは工務店のほうに依頼してるんだけど、プラネタリウムがあっても不自然にならないような内装にしたい。できるか?」
「プラネタリウムかー。もちろんできるさ。にしても、粋なことを考えるんだな」
「昴、星空ツアーコンダクターをやってるんです。プラネタリウムのアイデア自体は村の子どもが考えてくれたんですけど、星見里の美しい星空を伝えるのにぴったりだなって思って」
「へえ、城山、そんなこともしてるのか。なんか東京にいた頃と変わったな」
感慨深そうに、しみじみと重村さんがつぶやく。昴は「そうか?」と照れたように鼻の頭を掻いた。