きみと、まるはだかの恋
「わー、本当につくってくれるんだ! 楽しみ!」
紬ちゃんは隣の女の子と顔を見合わせて満面の笑みを浮かべた。前に話してくれていた“えりこちゃん”だろうか。とすれば、もう一人の男の子は“ゆうとくん”か。
「プラネタリムなんて絶対きれいじゃん! 完成したらたくさんお友達連れてくるね」
「ぜひ、みんなでいらっしゃい」
無邪気に喜んでくれる小学生三人を見て、私も昴も心が洗われるような心地になった。それから、三人は「ばいばーい!」と言って手を振って田んぼの畦道を駆けていく。小学生と田んぼはよく似合うな。ピンク、黒、水色のランドセルが踊るように揺れながら遠ざかっていくのを見ながら、元気な子どもたちを見られるもの、星見里の魅力の一つかもしれないなと感じた。
「あの子たちが通ってくれるぐらい、居心地のよいカフェになるといいな」
「うん、そうだね」
昴にそう言われて、ふと、もし自分たちが高校生の頃にこのカフェがあったらどうだろうと考える。ちらりと昴の横顔を見つめると、その瞳は「ん?」と私に優しく問うように丸くなっていた。
「なんでもない!」
なんだか妄想をしている自分が恥ずかしくなってぷいと目を逸らす。
制服姿の私たちが並んで田んぼの畦道を歩いている姿が脳裏に浮かんで、胸がきゅっと締め付けられるような心地がした。
紬ちゃんは隣の女の子と顔を見合わせて満面の笑みを浮かべた。前に話してくれていた“えりこちゃん”だろうか。とすれば、もう一人の男の子は“ゆうとくん”か。
「プラネタリムなんて絶対きれいじゃん! 完成したらたくさんお友達連れてくるね」
「ぜひ、みんなでいらっしゃい」
無邪気に喜んでくれる小学生三人を見て、私も昴も心が洗われるような心地になった。それから、三人は「ばいばーい!」と言って手を振って田んぼの畦道を駆けていく。小学生と田んぼはよく似合うな。ピンク、黒、水色のランドセルが踊るように揺れながら遠ざかっていくのを見ながら、元気な子どもたちを見られるもの、星見里の魅力の一つかもしれないなと感じた。
「あの子たちが通ってくれるぐらい、居心地のよいカフェになるといいな」
「うん、そうだね」
昴にそう言われて、ふと、もし自分たちが高校生の頃にこのカフェがあったらどうだろうと考える。ちらりと昴の横顔を見つめると、その瞳は「ん?」と私に優しく問うように丸くなっていた。
「なんでもない!」
なんだか妄想をしている自分が恥ずかしくなってぷいと目を逸らす。
制服姿の私たちが並んで田んぼの畦道を歩いている姿が脳裏に浮かんで、胸がきゅっと締め付けられるような心地がした。