クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
「初めて……?」
華子の問いに俺は小さく頷いた。
「高校で会うよりもずっと前に会ったことあるの、覚えてないだろ」
「えっ!?私と綿谷くんが、ですか…?」
やっぱり覚えていなかったのだと改めて認識した俺は、小さく苦笑いを浮かべる。
「やっぱりな。少し待ってろ」
俺は華子を待たせて、自室へと向かう。
そして引き出しから取り出したのは、華子から受け取ったハンカチと、四つ葉のクローバー。
それを手に、再びリビングへと降りていく。