クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
「ハナコのくせに何あたしに逆らって」
「だって……」
唇を噛む。中里さんの言葉を遮って、でもしっかり視線をぶつけ合う。
言ってしまったら、もう後には戻れない気がした。
それでも、胸の奥にずっと隠していた気持ちは、もう抑えられなかった。
「綿谷くんが、好きだから」
ちょっと意地悪で、でも優しくて…そんな綿谷くんが好きで、一緒にいたいと思うから。
「てめぇ、ふざけんなよ!」
顔を真っ赤にした中里さんが、手を振り上げて、私の胸ぐらを掴んだ。