クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
「綿谷くんは、本当に中里さんのこと、本当に知らなかったんですか?」
「知らねーよ」
あまりにも即答するから、私は「そうなんですね…」と答えるしかなかった。
「ほ、ほんとに綿谷くんは学校で一番人気あるんですからね!ファンクラブとかも」
「はあ?なんだよそれ」
綿谷くんは呆れたように眉を寄せた。
「えっ、知らないんですか?」
「知らない。ていうか、そんなのどうでもいい。それに前も言っただろ、お前にだけ見られてればそれでいいって」
その言葉に、心臓がバクバクとなり始める。