クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
綿谷くん、いつから私たちの会話を聞いてたんだろう…
もしかして、私が綿谷くんのことどう思ってるとか、聞いちゃってたりして…?
「あ、あのあのっ」
一気に体温が上昇していく。
それを誤魔化すように、慌てて綿谷くんに声をかける。
「さっきはありがとうございました」
私の問いかけにゆっくりと振り向いた綿谷くんは、さっきの怖い顔はどこへやら、目元から鋭さが消えていた。
「別に。華子が全然来なくて、探してたら遭遇しただけ」
偶然でもなんでも、私的には結構ピンチだったから本当に助かった。