クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
普段は見られない表情を見るたびに、もっと見たくなる。
……ほんと、どうしようもない。
そんなことを考えていると、華子がふと俺の顔を見上げた。
「何か考えごとですか?」
「別に」
そう答えながら、繋いだ手に少しだけ力を込める。
華子が不思議そうに首を傾げた。
……やっぱり、こいつは分かりやすい。
俺は華子の白くて細い指先に、そっとキスを落とす。
華子が身を固めたのがわかった。