クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!



……さっき言ったこと、もう忘れたのか?


むすっとしながら、俺は隣を歩く華子の腕を掴んだ。


いきなりの行動にびっくりしたのか、戸惑いの色を浮かべた華子と目が合う。


「ど、どうしたんですか?」


俺は華子の問いに答えることなく、華子の手をぎゅっと握る。



< 91 / 174 >

この作品をシェア

pagetop