幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛
婚礼の儀式を終え、ユリウスに手を取られて大広間の奥の扉を抜ける。

外に続くバルコニーに出ると、眼下には王都の広場いっぱいに集まった人々の姿があった。

「おお……!」

「殿下と妃殿下に万歳!」

歓声と拍手が一斉に響き渡る。

赤や白の花びらが舞い、祝福の嵐が私たちを包み込んだ。

「よかった……皆も祝福してくれて……」

溢れる涙を止められず、私は頬を濡らした。

ユリウスはその涙を指先で拭い、真っ直ぐな眼差しで私を見つめる。

「セシリア。俺は今日という日を、決して忘れない。」

彼の力強い声が、広場にいる全員に届いたかのようだった。

「君を妃として迎えたこの瞬間こそ、俺の人生の誇りだ。」

抱き寄せられた肩越しに、人々の歓声がさらに大きくなった。

──この愛は、国中に祝福されている。

そう感じられる瞬間だった。
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