悩める整形女子!
 その日の夜から、私たちはメッセージアプリでやりとりを始めた。

 大崎さんは大学生の時にこの街にきて、そのまま就職したらしい。勤め先の広告代理店は、誰もが聞いたことのある会社の支店だった。そして何よりビックリしたのは、お互いの自宅最寄駅が同じ駅だったということだ。

 私の事はどこまで話そうか迷った。

 今は実家住まいで、フリーターをしている。ただ、今の仕事を始めてからは、欧風インテリアや飲食店に興味も出てきた。以前のように、ただ働いてお金を貰っているだけ、という自分からは大きく成長したように思う。そんな事をフワリと、大崎さんに伝えてみた。

「凄いじゃん! もし飲食店なんか始めるなら、全力で応援するよ。仕事柄、SNSの展開や、安くでチラシを作る方法なんかも知ってるしね!」

 フワリと伝えたつもりだったが、大崎さんの中では大きく膨らんでしまったようだ。だけど、そう言ってもらえたからか「目標にしてもいいのかも」なんて思い始めている私もいた。

 そんな感じで始まった大崎さんとのやりとりは、毎日毎夜続いた。

 恋愛経験が少ない私でも分かる。そろそろ、次の展開に移ってもおかしくないんじゃないだろうかと。大崎さんが好意を抱いてくれている事を感じているし、私も隠していない。

 でも、そうなった場合、整形している事は言ってしまった方がいいのだろうか。

 そんな悩みを持ち始めた頃、事件は起きた。
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