英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
 彼女が自分自身を責めている様子はなく、ホッとした。
 ルシウス様も同様に受け止めているだろうし、姫とその侍女たちには少なくとも厳重注意が下るだろう。これでしばらくは姫側もおとなしくなるかもしれない。

 安心して、テーブルに用意されたお夜食と向き合った。

「よかったら一緒に食べない? 時間も遅いし、全部食べるには量が多いわ」

 ダメ元で誘ったのだが、意外にも彼女はそれに乗ってくれるようだ。向かい側の席に座ったヒルダさんに、サンドイッチを分けたお皿を手渡した。

 この際マナーは気にせず、香澄流の食べ方でいただく。手掴みでぱくっと直接口をつけて、ひと言。

「ん~、最高!」
< 149 / 398 >

この作品をシェア

pagetop