英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
 その様子を見て、ヒルダさんが目を丸くした。

「ナイフとフォークは使わないのですか?」
「サンドイッチは、この食べ方が一番美味しいのよ」

 首を傾げたヒルダさんがわたしのやり方をまねて、食事を進める。ひと口食べて納得したのか、食器に持ち変えることはなかった。
 言葉は少ないが、和やかな時間が過ぎていく。

(誰かと一緒に食事をするのは、いいものね……)

 振り返れば激動の一日だったが、総合的に大健闘したと言えそうだ。
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