英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「君のことは俺が守ると誓う。だから、今後は安心してほしい」
「えっ!? は、はい……ありがとう……ございます……?」
「ゆっくり休んでくれ。願わくば、良い夢を」
甘やかな表情でそう言い残して、彼は去っていった。
ぼうっとしたまま彼の背中が見えなくなるまで見送って、ふわふわした心地のまま部屋に足を向けた。
(君のことは俺が守る、だなんて……)
まるで物語に出てくる王子様のようなセリフを、わたしが受け取れる日が来るなんて。
それから入浴と食事を済ませ、早めの床につくまでの間、何度もそのシーンを思い返しては、盛り上がって悶えてしまう。
(おかしいわよね。恐ろしい目にも遭って、酷い一日だったはずなのに……)
彼のおかげでこうして前を向き、立っていることができる。
積み重なるすべてのことが、わたしの糧になり、生きる指針となっている。
――あぁ、好き……あなたが好きです。ルシウス様……。
綺麗なだけではない感情が、体中を駆け巡っていた。
「えっ!? は、はい……ありがとう……ございます……?」
「ゆっくり休んでくれ。願わくば、良い夢を」
甘やかな表情でそう言い残して、彼は去っていった。
ぼうっとしたまま彼の背中が見えなくなるまで見送って、ふわふわした心地のまま部屋に足を向けた。
(君のことは俺が守る、だなんて……)
まるで物語に出てくる王子様のようなセリフを、わたしが受け取れる日が来るなんて。
それから入浴と食事を済ませ、早めの床につくまでの間、何度もそのシーンを思い返しては、盛り上がって悶えてしまう。
(おかしいわよね。恐ろしい目にも遭って、酷い一日だったはずなのに……)
彼のおかげでこうして前を向き、立っていることができる。
積み重なるすべてのことが、わたしの糧になり、生きる指針となっている。
――あぁ、好き……あなたが好きです。ルシウス様……。
綺麗なだけではない感情が、体中を駆け巡っていた。