英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
ロキ君はなるべくしてなったことだと言うが、なんだか大袈裟になってしまった気がして少し心配になる。本来、メイドたちの管理は領主夫人であるわたしの管轄だ。うまく立ち回れていれば、別の解決法もありえたかもしれない。
(もっと自覚を持たなくちゃ……)
いつまでも、ルシウス様に守ってもらうわけにはいかないのだから。
*
イレーヌ姫は二日間の軟禁のあと、完成したばかりの橋を渡って公国へ引き渡された。
送り出しが完了するまでわたしは徹底的に守られていて、最後まで姫と顔を合わせることはなかった。
出立の様子を見届けたメイドの語りによれば、姫を取り巻いていた侍女の姿はなく、荒んだ様相で兵士に連れられていく様は、まるで罪人のようだったという。
(もっと自覚を持たなくちゃ……)
いつまでも、ルシウス様に守ってもらうわけにはいかないのだから。
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イレーヌ姫は二日間の軟禁のあと、完成したばかりの橋を渡って公国へ引き渡された。
送り出しが完了するまでわたしは徹底的に守られていて、最後まで姫と顔を合わせることはなかった。
出立の様子を見届けたメイドの語りによれば、姫を取り巻いていた侍女の姿はなく、荒んだ様相で兵士に連れられていく様は、まるで罪人のようだったという。