英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
こちらの返事も待たずに、リアム殿下が力強く手綱を引く。そうして走り出した馬に先導され、グレイス様を乗せた馬車があとに続いて去っていった。
(お義母様とも、いつかわかりあえたらいいのに……)
森の奥へと消えていく一行を見送り、ひとまず肩の荷を下ろした。
*
心を通じ合えたその日から、わたしとルシウス様のふたりの時間は格段に増えた。
誘い合わなくても三食の食事をともにするようになったし、夜は夫婦の時間を過ごして、そのまま彼のベッドの片側で眠ってしまうことも多い。
こまめに顔を合わせ、笑顔を交換し、他愛のない話で盛り上がる。そんな日々が幸せすぎて、怖いくらいだ。
(お義母様とも、いつかわかりあえたらいいのに……)
森の奥へと消えていく一行を見送り、ひとまず肩の荷を下ろした。
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心を通じ合えたその日から、わたしとルシウス様のふたりの時間は格段に増えた。
誘い合わなくても三食の食事をともにするようになったし、夜は夫婦の時間を過ごして、そのまま彼のベッドの片側で眠ってしまうことも多い。
こまめに顔を合わせ、笑顔を交換し、他愛のない話で盛り上がる。そんな日々が幸せすぎて、怖いくらいだ。