英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「面を上げ、勲章を受け取るがよい」
王の指示に合わせ、勲章を盆に乗せた補佐役が進み出てくる。その場に立ち上がったルシウス様は、王にひとつ願い出た。
「陛下。今日は陛下が引き合わせてくださった妻を連れてきております。お許しいただけるのなら、この勲章、妻につけてもらいたいと思うのですが」
(えっ!? そんな話、聞いてないけれど……)
唐突に注目を浴びせられ、思わず息をのんだ。
戸惑いながらルシウス様に目をやると、案ずることはないといった目配せが返ってくる。どうやら、彼の急な思いつきに合わせてほしいということらしい。
その意図は、少し考えればなんなく汲み取れた。
この場にいる人々は、わたしたち夫婦は不仲で、上辺だけの夫婦と思い込んでいる。今後はおかしな憶測を呼ばぬよう、仲良しアピールをして知らしめておこうというのだろう。
王の指示に合わせ、勲章を盆に乗せた補佐役が進み出てくる。その場に立ち上がったルシウス様は、王にひとつ願い出た。
「陛下。今日は陛下が引き合わせてくださった妻を連れてきております。お許しいただけるのなら、この勲章、妻につけてもらいたいと思うのですが」
(えっ!? そんな話、聞いてないけれど……)
唐突に注目を浴びせられ、思わず息をのんだ。
戸惑いながらルシウス様に目をやると、案ずることはないといった目配せが返ってくる。どうやら、彼の急な思いつきに合わせてほしいということらしい。
その意図は、少し考えればなんなく汲み取れた。
この場にいる人々は、わたしたち夫婦は不仲で、上辺だけの夫婦と思い込んでいる。今後はおかしな憶測を呼ばぬよう、仲良しアピールをして知らしめておこうというのだろう。