英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
衝撃的な発言に、議会場の空気が揺れている。その中には王太子が事前に手を回したサクラが紛れているのだろう。手の平返しが早すぎる。
ルシウス様は唐突に向けられた矛先にも動揺することなく、話題を蹴った。
「姫を護衛し、公国へお送りするように命じたのは、王太子殿下ご本人です」
「たしかに命じたが、えらく長い間そばに引き止めていたようではないか。橋が壊れたなどと報告が来ていたが、そんなことを信じると思うか? 新婚早々、別の女を連れ込むなど、奥方もさぞ傷ついたことだろう」
すると議席のひとつを埋めていた父が立ち上がり、大声を上げた。
「そのとおり! 我が娘は不躾ではございますが、理由もなく他国の姫を愚弄するなどありえません。ただ妻の座を守ろうと、強く出ただけなのです。そうだな? アレクシア」
口裏を合わせたとおりに頷けと、王太子と父が期待に満ちた視線を送ってくる。
――だが、そうはいくものか。
「いいえ、ルシウス様とは関係ありません」
ルシウス様は唐突に向けられた矛先にも動揺することなく、話題を蹴った。
「姫を護衛し、公国へお送りするように命じたのは、王太子殿下ご本人です」
「たしかに命じたが、えらく長い間そばに引き止めていたようではないか。橋が壊れたなどと報告が来ていたが、そんなことを信じると思うか? 新婚早々、別の女を連れ込むなど、奥方もさぞ傷ついたことだろう」
すると議席のひとつを埋めていた父が立ち上がり、大声を上げた。
「そのとおり! 我が娘は不躾ではございますが、理由もなく他国の姫を愚弄するなどありえません。ただ妻の座を守ろうと、強く出ただけなのです。そうだな? アレクシア」
口裏を合わせたとおりに頷けと、王太子と父が期待に満ちた視線を送ってくる。
――だが、そうはいくものか。
「いいえ、ルシウス様とは関係ありません」