英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
「君への咎めはないから安心していい。むしろ陰謀に巻き込まれそうになりながらも前王太子の悪事を暴いた立役者であると、議会で結論づけられた」

「ほ、本当ですか? でも立役者だなんて……」

「俺がなんら気を回すことなく、満場一致で決まったんだ。君はもっと自信を持っていい」

 彼がわたしを励まそうと、それまでいた場所を移し、隣にきて肩を抱いてくれる。
 優しさに甘えて体をもたせかけ、目を閉じて安らぎに身を委ねた。

(自信というには実感がわかないけど……)

 わたしが積み上げてきた行動がなにがしかの成果に繋がったのだとしたら、喜ばしいことだと自分を誇った。
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