英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
 しばらくしてシャドナ公国からも、訴状の一件についてあちらの過失を認める報告と謝罪があった。
 姫の虚言に振り回されたシャドナ公爵は深く恥じ入り、アルテナ王国およびレオパルド家へ相応の補償をする意向だという。

 それからイレーヌ姫については戒律が厳しいと有名な修道院に送ったとの顛末も記されていた。

 承諾ついでにこちらが受け取ったままになっていたルビーのアクセサリーの返却も済ませ、すべての目途がつく頃には、季節がひとつ進んでいた。

     *

 澄んだ夜空に三日月が浮かぶ晩、屋敷の敷地内にある聖堂で、わたしたちはふたりきりで誓いの式を挙げた。

「アレクシア。命尽きるまで、君を愛すると誓う」
「はい、ルシウス様……あなたと添い遂げると誓います」
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