英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
(寝室の隣に、寝室がある……?)
奇妙な感覚にとらわれて、ふらりと足を前に進めた。
思えばそこで引き返すべきだったのだ。なのに、そのときのわたしは思考力が落ちていて、人の気配はないものと思い込み、油断していた。
吸い寄せられるようにもうひとつの寝台のそばに近寄ると、ばさりと毛布がめくれ上がるのが見えて、腕を掴まれ引っ張られた。
「きゃっ……!」
なにが起きたかわからないままベッドの中に引きずり込まれたと思うと、間髪入れずに上から大柄な体がのしかかってくる。右の手首をがっちりと握られ、マットに沈むように体を押さえつけられて、例えようもない恐怖を感じて竦み上がった。
自由になる左手で、相手を押し返して逃げようと力を込めるが、岩のような体は頑丈で、びくともしない。
「嫌! は、放して……!」
奇妙な感覚にとらわれて、ふらりと足を前に進めた。
思えばそこで引き返すべきだったのだ。なのに、そのときのわたしは思考力が落ちていて、人の気配はないものと思い込み、油断していた。
吸い寄せられるようにもうひとつの寝台のそばに近寄ると、ばさりと毛布がめくれ上がるのが見えて、腕を掴まれ引っ張られた。
「きゃっ……!」
なにが起きたかわからないままベッドの中に引きずり込まれたと思うと、間髪入れずに上から大柄な体がのしかかってくる。右の手首をがっちりと握られ、マットに沈むように体を押さえつけられて、例えようもない恐怖を感じて竦み上がった。
自由になる左手で、相手を押し返して逃げようと力を込めるが、岩のような体は頑丈で、びくともしない。
「嫌! は、放して……!」