英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
まずは自分の存在がそこにあることに安堵する。それから左右を見て、『誰かと同衾している』というようなあやまちが起きていないことにホッと息をついた。
寝間着代わりにしたバスローブも、きちんと着込んだままだ。襟元を整えながら布団を除けて、ベッドサイドから足を下ろす。マットレスに腰かけたまま、メイドの代わりに様子を見にきてくれたらしい少年に声をかけた。
「あの……わたし昨日、うっかり隣の旦那様のお部屋に入ってしまって……」
「ルシウス様から聞いた。寝室に侵入したうえ、逃げようとしてベッドから落ちて気絶したんだって?」
だいぶざっくりとしているが間違いではない。気絶した原因はルシウス様の色気にのぼせたせいだと思うのだけど、あえて墓穴を掘ることもないだろう。
少年によれば、あのあとルシウス様がわたしを部屋に運び、ベッドに寝かせてくれたのだと。最初は少しぶっきらぼうにも見えたが、実は紳士的な一面もあるのかもしれない……そんなふうに情景を思い返していると、
「まさか夜這いをかけるとは、やるな~」
寝間着代わりにしたバスローブも、きちんと着込んだままだ。襟元を整えながら布団を除けて、ベッドサイドから足を下ろす。マットレスに腰かけたまま、メイドの代わりに様子を見にきてくれたらしい少年に声をかけた。
「あの……わたし昨日、うっかり隣の旦那様のお部屋に入ってしまって……」
「ルシウス様から聞いた。寝室に侵入したうえ、逃げようとしてベッドから落ちて気絶したんだって?」
だいぶざっくりとしているが間違いではない。気絶した原因はルシウス様の色気にのぼせたせいだと思うのだけど、あえて墓穴を掘ることもないだろう。
少年によれば、あのあとルシウス様がわたしを部屋に運び、ベッドに寝かせてくれたのだと。最初は少しぶっきらぼうにも見えたが、実は紳士的な一面もあるのかもしれない……そんなふうに情景を思い返していると、
「まさか夜這いをかけるとは、やるな~」