英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
早々に立ち去ろうと足を動かしたが、行っては戻りを繰り返すうちに完全に方向感覚をなくしてしまった。
(どうしよう、自分がこんなに方向音痴だったなんて……)
今日は晴れていて気候はいいが、北領というだけあって外気は冷たくも感じる。
不安を募らせ、焦りを濃くしていると、
「ここでなにをしているのです?」
うしろから声をかけられて、はっと振り向いた。そこにいたのは銀の髪に金の瞳を持つ、異彩を放つ少女だ。こちらのすぐ目の前に立っているが、いつの間に近づいてきたのだろう。まるで気配を感じなかった。
それでも、ひとまずは助かったと胸を撫でおろしかけた。相手が顔を知っている人物で、かつ女の子であることに安心してしまったのだ。それでつい、距離感を間違えてしまったらしい。
「えっと、ヒルダさん、でしたよね……? 良かった! あの、わたし――」
(どうしよう、自分がこんなに方向音痴だったなんて……)
今日は晴れていて気候はいいが、北領というだけあって外気は冷たくも感じる。
不安を募らせ、焦りを濃くしていると、
「ここでなにをしているのです?」
うしろから声をかけられて、はっと振り向いた。そこにいたのは銀の髪に金の瞳を持つ、異彩を放つ少女だ。こちらのすぐ目の前に立っているが、いつの間に近づいてきたのだろう。まるで気配を感じなかった。
それでも、ひとまずは助かったと胸を撫でおろしかけた。相手が顔を知っている人物で、かつ女の子であることに安心してしまったのだ。それでつい、距離感を間違えてしまったらしい。
「えっと、ヒルダさん、でしたよね……? 良かった! あの、わたし――」