義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます
恋バナ♡恋の悩みは親友へ


 あれから――
 また日常は戻り、私は唯と優を行ったり来たりする日々を過ごしていた。

 けれど、三人の間には、どこかぎこちない空気が流れている。

 流斗さんは、頬にキスをくれたあの日以来、少し遠慮しているように見えた。
 ――それは、私が作ってしまった距離感なのかもしれない。

 一応、私たちは付き合っているから、彼はそばにいてくれる。
 それでも、ふとした瞬間に心の距離を感じてしまうことが増えた。

 そして兄はというと、
 妹と親友の交際を喜ぶように、やたらと明るく振る舞うことが多くなった。
 最近は加奈さんとの時間を優先しているみたいで、私と顔を合わせる機会は目に見えて減っている。

 正直、兄と加奈さんが仲よくしている姿を見るのはつらい。
 見かけるたび、視線を逸らしてしまい、自分が情けなくなる。

 そんな私の気持ちに気づきながらも、流斗さんは変わらず接してくれる。
 ……その優しさが、せつなくてもどかしい。

 彼への罪悪感は、日に日に膨らんでいくばかりだった。

 こんな関係、よくない。
 頭ではわかっているのに、どうしていいのか、もうわからなかった。

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