義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます
兄と……そして、あの男と一緒に公園へやって来た。
彼の言葉が気になっていたし、なにより――ずっと探していた相手だ。
ようやく会えたからには、きちんと向き合って話したかった。
道ばたでは落ち着いて話せそうにない。
だから私は、すべての始まりとなったこの場所を選んだ。
彼は何も言わず、ただ黙ってついてくる。
かつて出会ったあの場所で足を止め、振り返った。
そして、正面から男を見つめる。
「どういうことか、説明して」
睨みつけるように告げると、隣にいた兄も力強くうなずいた。
男はキャップを深くかぶっていて、表情はほとんど見えない。
そのせいか、かえって不気味さが際立っていた。
やがて男が小さくうなずき、口を開いた。
「君には……本当に悪いことをしたと思っている。
私が、君に薬を飲ませた」
そう言って帽子を取り、深々と頭を下げる。
顔を上げた男を見て、私は思わず目を見張った。
無精ひげを剃って服を整えれば、かなりイケてる部類に入るんじゃないだろうか。
整った目鼻立ち、スラリとした体形。どこか優しげな雰囲気をまとった――いわゆる“優男”タイプ。