上野原ユキという怪異についてご報告ください
スマホカメラ映像より
「あっあっあっあっ」
撮影者、麻美の小さな声が連続して入る。
荒い呼吸音、逃げ出そうとして足を滑らせ、転倒する。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
うずくまった麻美が両手を胸の前で握りしめてなにかに懇願するように呟く。
その声が聞こえたのか、ガラリと居室のドアが開く音が聞こえる。
「ヒッ!!」
息を呑む音。
「上野原ユキについて嗅ぎまわってる2年生って、こいつ?」
「あぁ、うん、そう、その子」
そんな会話の後、両側から腕を掴んで引き起こされる。
その拍子にスマホが滑り落ちて床でバウンドした。
「なにこれ、録画撮られてたの?」
「消せ消せ」
それを最後にスマホ動画は暗転する。
なお、これらの映像は八乙女さんのスマホから拝借したものである。
撮影者、麻美の小さな声が連続して入る。
荒い呼吸音、逃げ出そうとして足を滑らせ、転倒する。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
うずくまった麻美が両手を胸の前で握りしめてなにかに懇願するように呟く。
その声が聞こえたのか、ガラリと居室のドアが開く音が聞こえる。
「ヒッ!!」
息を呑む音。
「上野原ユキについて嗅ぎまわってる2年生って、こいつ?」
「あぁ、うん、そう、その子」
そんな会話の後、両側から腕を掴んで引き起こされる。
その拍子にスマホが滑り落ちて床でバウンドした。
「なにこれ、録画撮られてたの?」
「消せ消せ」
それを最後にスマホ動画は暗転する。
なお、これらの映像は八乙女さんのスマホから拝借したものである。