上野原ユキという怪異についてご報告ください
上野原ユキという人物について
教室内にひきずり込まれてもなにも見えませんでした。
私は目隠しをされて、両手を後ろで拘束されていたからです。
ですが、開かずの教室となっているD組に入った瞬間空気が変わったのを肌に感じ増した。

なにかジットリと全身に絡みついてくるような不快感があります。
それは蒸し暑く、気温の高い梅雨時期のようでした。

息をするのも苦しくなるような湿度と熱気の中、私は椅子に座らされました。
ムワッと生臭いような、腐臭に近いような、血の匂いのような、なんとも言えない不愉快な臭いが常に鼻腔を刺激し続けています。
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