「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」
「ところで、あなたはどなたなんですか?」
そう晃太郎に訊いたのは、スーツ姿の若き大学教授、藤崎だった。
誰なんだと思われたのは、晃太郎も同じだったようだ。
「先生、この方は――」
私を買った池田様から私を借りている人です、だとややこしくなるな、
と思った珠子は、少し考え、
「……お兄様のお友だちです」
と答える。
「ほうほう。
洋右くんのねえ」
「珠子、この方は?」
牛乳を持っている小太郎と、新聞を持っている祥吉が誰かはわかったようなのだが。
ステッキしか持っていなかった藤崎が誰かはわからなかったらしい。
「よく本を買いに来てくださる大学教授の藤崎先生です」
あ、どうも、と晃太郎は頭を下げた。
すっと鼻筋の通った顔をした藤崎は、じっと晃太郎を見つめて言う。
「ふむ。
LOVEですかな」
そう晃太郎に訊いたのは、スーツ姿の若き大学教授、藤崎だった。
誰なんだと思われたのは、晃太郎も同じだったようだ。
「先生、この方は――」
私を買った池田様から私を借りている人です、だとややこしくなるな、
と思った珠子は、少し考え、
「……お兄様のお友だちです」
と答える。
「ほうほう。
洋右くんのねえ」
「珠子、この方は?」
牛乳を持っている小太郎と、新聞を持っている祥吉が誰かはわかったようなのだが。
ステッキしか持っていなかった藤崎が誰かはわからなかったらしい。
「よく本を買いに来てくださる大学教授の藤崎先生です」
あ、どうも、と晃太郎は頭を下げた。
すっと鼻筋の通った顔をした藤崎は、じっと晃太郎を見つめて言う。
「ふむ。
LOVEですかな」