【一般公開開始】子犬系男子の距離感がバグりすぎてて困ってます!
戸惑いながら、顔をカァァ…と赤くさせる。


「マジ?俺ら3年の男子の中では、けっこー昼仲さん狙ってる男らいるよ?」


「…えぇ!?さ、さすがに、冗談にも程がありますよ…!夜光先輩っ!」


「いやここで冗談言うかよ。もっと自分に自信持っていいと思うよ。俺も実際そん中の1人だし?」


「へ…?」


夜光先輩が、そう思ってる1人……?


「……先輩、もしかして意外とチャラい系の人ですか…?」


「……はい?」


夜光先輩は私がこんなこと言うと予想もしてなかったのか、先輩にしては珍しく気の抜けた返事を私に返した。


「だ、だって、そんなことあっさり言うなんて…彼女いた経験ある人が言うイメージしかありませんっ」


そして私がそんなことを言えば。


「いやいや偏見すぎだろ、いくら何でも」


先輩らしい素直で堂々とした姿で右手を横にブンブンと振った。


そして、聞こえるか聞こえないか微妙な小さな声で先輩は私に呟く。


「…好きな子に振り向いて欲しくて、言ってるんだけどな」


「え、先輩って好きな人いるんですか…!?」


先輩の小声にちゃんと反応した私は、初耳である“先輩の好きな人”に対して、目を見開きながら声を上げる。


そんな私の反応に頭を抱えているかのように手で顔を覆って、はぁーーーー…と深くため息をついた先輩。


そして。


「あ、これダメだ、会話どーやっても成り立たん」


「??」


先輩の言うことが分からず首を傾げていた時、開き直ったかのように見えた先輩は私の方を向いた。


「うーん、じゃあ今日言ったことはとりあえず忘れて。俺出直すから」


「え、あ、はい……?」


考える素振りを見せながら、急いでるはずなのにゆっくり歩く夜光先輩。


時間大丈夫なのかな?とひたすら心の中でオロオロと心配すると同時に、モヤッとする気持ちが密かに湧き上がった。


皆、凄いな。


一生懸命になれること、夢中になれることがあって。


……すごいな。
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