【一般公開開始】子犬系男子の距離感がバグりすぎてて困ってます!
「うぅ…ごめんなさい…」


今まで見たこともない要ちゃんの様子に内心ビクビクして小さく怯えている私に、要ちゃんははぁ…とため息を吐く。


そして、呆れられたな…と落ち込んでスカートの裾をキュッと強く握り締めると。


その上から包み込むように手を添えて来た要ちゃん。


その様子に思わず顔を上げると。


「まだ朝のHRまで15分くらいあるし、今学校に来てる人たちに、誤解解きに行こう?あたし、ついて行くから」


要ちゃんは私と正反対でサバサバしてて芯がしっかりしている頼りになる女の子。


私が鈍臭いせいで要ちゃんにはよく迷惑かけてしまうところもあるけれど、


『また迷惑かけてごめんね…』


『はぁ?そんなことでいちいち謝ってたら埒が明かないんけど?』


『う…ごめん』


『またごめんって言ったー。…迷惑かけて謝るくらいなら、あたしに助けてくれてありがとうって言って欲しいんだけど?』


『えっ?』


『そっちの方があたし嬉しい。


あたし、ありがとうとか助かる〜とか言われると、あたしの人生のモチベーション超アップするんだよね!


ね、あたしの人生モチベアップのために協力すると思って、これからはそういう言葉増やしてみない?』


半ば強引に言われた言葉のおかげで、今の私には、小さな勇気がある。


「…っありがとう、要ちゃん!」


要ちゃんは、私にとって、大大大好きな友達だ。


「よし、よく言った!とりあえず、噂立って1番めんどくさいのって自分の学年だから、朝は学年のクラス完走すっか」


要ちゃんは私にそう言うと、屈んでた体を起こして、腰に手を当てる。


「え、でも後4クラスもあるよ?間に合うかな?」


「噂大好き人間と、クソなくらいにギランギランしてるクラスの中心の人間に言えば、どうにかなる」


要ちゃんの言うことに不安げになるも、要ちゃんにはすでに作戦があったからか、私は内心ホッとする。


「もしかして思い当たる人いるの?」


そして、要ちゃんの言う噂大好き人間・ギランギラン光っている人について聞いてみると。


「もう〜分かりやすくいるじゃん!特にA・B組は!」


どうやら私でも分かる人がいるとの様子。


「??」


誰だろうと思いながら、私は要ちゃんの後について行って、教室を出た。
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