クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
ぱらぱらとページを捲る。考えなければならないこと、おおよその展開商品、売場改変にかかるだろう人時などが書き込まれている。
(すごい。私の提案をここまで……)
彼はクールで、喜怒哀楽の分からない表情をしている。冷たい印象もあり、彼を前にすると尻込みしてしまうスタッフもいる。
だが、彼の指摘はいつも的確だ。それに――。
『隣のベビー用品店と連動してベビーやキッズをもっと大々的に売り出せば、売上も顧客満足度も上がると思うんですよね』
私のひょんなこの発言を拾い、売場改変案を書くことを提案してくれた。今までのSVなら、聞き流すだろうことなのに。
(彼は感情をあまり表に出さない人。でもあの時、私の意見をちゃんと聞いてくれる人だって分かったんだよね)
いつか本部で働きたい。そう思っている私にとって、この売場改変案の本部承認は大きな一歩だ。
「ありがとうございます。ぜひやらせてください」
そう言うと、彼はクールな表情を崩さず一度頷き口を開いた。
「すまないが、もう次の店舗に行かなければならない。明日、朝礼でスタッフにモデル店舗のことを発表後、改めて改変後の売場のイメージをすり合わせたい」
「はい」
言いながら立ち上がる智田SVに、私は頷いた。
彼は背が高い。白いシャツをベージュのパンツにインしたスタイルは、彼の長く細い脚を際立たせている。
(すごい。私の提案をここまで……)
彼はクールで、喜怒哀楽の分からない表情をしている。冷たい印象もあり、彼を前にすると尻込みしてしまうスタッフもいる。
だが、彼の指摘はいつも的確だ。それに――。
『隣のベビー用品店と連動してベビーやキッズをもっと大々的に売り出せば、売上も顧客満足度も上がると思うんですよね』
私のひょんなこの発言を拾い、売場改変案を書くことを提案してくれた。今までのSVなら、聞き流すだろうことなのに。
(彼は感情をあまり表に出さない人。でもあの時、私の意見をちゃんと聞いてくれる人だって分かったんだよね)
いつか本部で働きたい。そう思っている私にとって、この売場改変案の本部承認は大きな一歩だ。
「ありがとうございます。ぜひやらせてください」
そう言うと、彼はクールな表情を崩さず一度頷き口を開いた。
「すまないが、もう次の店舗に行かなければならない。明日、朝礼でスタッフにモデル店舗のことを発表後、改めて改変後の売場のイメージをすり合わせたい」
「はい」
言いながら立ち上がる智田SVに、私は頷いた。
彼は背が高い。白いシャツをベージュのパンツにインしたスタイルは、彼の長く細い脚を際立たせている。