滾る恋情の檻

荒い呼吸がようやく静まっていく中――腕の中で震える美子の体温だけが、俺の全身を支配していた。


どれだけ抱きしめても足りない。


「美子ちゃん……」


名前を呼ぶ声が掠れる。


「……ん。……は、い……」


返ってきた疲れ果てた小さな声が、たまらなく愛おしい。


「もう、これからは……俺の美子ちゃんだから。絶対、他の男に触れさせないでね」


言葉と同時に、さらに強く抱きしめた。苦しいくらい、力強く。


「っ……」


耳元で零れる吐息と、小さな震え。力なく頷くその仕草。


それが俺の心をますます熱くさせた。


――やっと、手に入れた。


ずっと欲しくて、待ち続けて、
狂おしいほど焦がれた存在が、今はもう、俺だけのもの。
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