机の中で出会った想い
小さな自信
週明けの朝。
教室に入ると、今日もざわざわとした空気が流れていた。
「小テスト返ってきた?」
「やば、全然できなかった〜!」
そんな声があちこちから聞こえてきて、胸がぎゅっと縮む。
私はゆっくり席に着き、答案用紙を受け取った。
――点数は、72点。
「……っ」
思わず声が漏れた。
前回までは40点台だったのに。
信じられなくて、何度も赤い数字を見直した。
……私、できたんだ。
それだけで、胸の奥がじんわり熱くなった。