机の中で出会った想い



ある日。
授業中にふと顔を上げると、誰かの視線を感じた。


え……?



目が合った気がして、慌てて視線をそらす。


でも鼓動は、ずっと早いままだった。



――まさか。

……いや、そんなはずない。



それでも、手紙の字と、誰かの横顔が頭の中で重なってしまう。



胸の奥で、まだ言葉にならない小さな予感が芽生えはじめていた。




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