私を拾ってくれますか?

星、モヤモヤする。





「え!?奈垣くんと付き合ってんの!?」


「付き合ってないから!紗奈、声大きい!」




紗奈が珍しく部活が休みだというので、一緒に帰ろうと誘ってくれたはいいけど、学校からの帰り道で関係性を叫ばれるのは恥ずかしい。それに、付き合ってないし。




「好き同士だって分かって、付き合わない選択する人いる?」


「…ここにいる」


「そうじゃなくて!もどかしいんだけど!」





付き合う話が出なかったことに、疑問は一応持っていた。その話が出ていたら、奈垣くんとの関係も変わっていたかもしれないし。でも、好きと付き合うはセットってわけじゃないと思う。




「まぁでも無理ないか。星が旭くんに振られて、すぐ奈垣くんと付き合ってたら、乗り換え早すぎかよって言ってるかも」


「それ、私が何しても言ってくるじゃん」


「そういうことだね(笑)」




紗奈との会話は、テンポが早いから頭の回転を上げないといけなくて、心地良く疲れる。いわゆる単純に会話を楽しめるってこと。変な駆け引きとかもなく、紗奈もストレートに言ってくる。



奈垣くんとも、こんな風にストレートに進んだらな。でも何考えてるかも分からないしな。



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