からかわないでよ、千景くん。
「志緒ちゃん、助けてほしい…」
泣きそうになりながらそう言うと、 志緒ちゃんは持っていたカラーコーンをそっと置いて、私を、ぎゅっと抱きしめてくれた。
そのぬくもりに、少しだけ涙が引っ込んだ。
とりあえずカラーコーンを指定の場所に置いて、花壇の隅っこに2人で並んで座る。
「なずなは、今誰のこと考えてる?」
「千景くん…」
「そうだよね」
志緒ちゃんは、優しく笑った。
その笑顔が、あったかくて、ちょっとだけ苦しくて。
「志緒ちゃん、私千景くんとどう接したらいいんだろう。 友達のままじゃいけないのかな」
自分で言ってて、涙が出そうになる。