からかわないでよ、千景くん。
「そっか、そっか。なずなは、千景のことがすきなんだねぇ~」
志緒ちゃんの声は、優しくて、あったかくて
ぎゅっと、私を抱きしめてくれた。
そのぬくもりに、涙がこぼれそうになる。
「う、んっ…」
声にならないくらい、胸がいっぱいだった。
私—— 千景くんのことが、好き。
多分、ずっと前からそうだったんだと思う。
からかわれても、意地悪されても。
隣にいるだけで嬉しくて。
名前を聞くだけで、心が跳ねて。
気づいてなかっただけで、ずっと、千景くんを見てた。