からかわないでよ、千景くん。
「今日、ポニーテールなんだ」
千景くんが、さらっと束ねた髪を触る。
「そうなの、さすがに暑くてさ~」
志緒ちゃんとお揃いなの!と伝えると——
「へー、かわいいね」
千景くんが、笑った。
(可愛いって言われた…)
嬉しくて、舞い上がりそうになる。
でも—— その次の言葉が、全部吹き飛ばした。
「…首元、キスマークつけてもいい?」
「…へっ?」
千景くんの人差し指が、ツーっと私の首筋をなぞる。
(キスマーク…?)
ドクン。
心臓が、跳ねた。