からかわないでよ、千景くん。



「ライオンとウサギ的な…?」



月城さんの返答は、思ってたよりトンチンカン。
でも、その真剣な顔がなんだか可愛くて、つい笑ってしまう。



「はは。そうかも」



違うけど…いや、違うくはないか。
俺の中の衝動は、もっと別のものだけど。



「ち、血が欲しいの…?」



またもや、斜め上の返答。ほんと、予想の斜め上をいく。



「吸血鬼だったらどうする?」


「そ、それは…」



月城さんの動揺が、目に見えてわかる。その反応が、たまらなく愛しい。



「月城さんのここ。噛んでもいいかな?」



そう言って、彼女の首筋にチョンと人差し指を当てる。



「ひゃっ…!」



小さく跳ねて、顔を真っ赤にして、バッと首筋を手で押さえる月城さん。



「え、なにその反応」



……期待以上。


< 167 / 277 >

この作品をシェア

pagetop