からかわないでよ、千景くん。
「ライオンとウサギ的な…?」
月城さんの返答は、思ってたよりトンチンカン。
でも、その真剣な顔がなんだか可愛くて、つい笑ってしまう。
「はは。そうかも」
違うけど…いや、違うくはないか。
俺の中の衝動は、もっと別のものだけど。
「ち、血が欲しいの…?」
またもや、斜め上の返答。ほんと、予想の斜め上をいく。
「吸血鬼だったらどうする?」
「そ、それは…」
月城さんの動揺が、目に見えてわかる。その反応が、たまらなく愛しい。
「月城さんのここ。噛んでもいいかな?」
そう言って、彼女の首筋にチョンと人差し指を当てる。
「ひゃっ…!」
小さく跳ねて、顔を真っ赤にして、バッと首筋を手で押さえる月城さん。
「え、なにその反応」
……期待以上。