からかわないでよ、千景くん。



千景くん、熱があるからダメなのにっ……。

頭では分かってる。
でも、私の方が—— 止める理性を持ち合わせていない。

気持ちいい。すき。 だいすき。



「あー、あっつい……」


「へっ!?」



千景くんは、バッとスウェットを脱いで、 床に放り投げた。

ちょ……ちょっと待って!? 千景くん!?
すらっとしてるのに、意外と筋肉質—— って、そうじゃなくて!

慌てて、バッと顔を逸らす。

すると、あいた首筋に、ちゅ、ちゅっとキスを落とされる。



「んっ……っ、千景くん」



止まってって言おうとした瞬間—— ドサッと千景くんの力が抜けて、 私の体が押しつぶされる。



「うっ……千景くんっ?」



お、おもっ……! 千景くんの体が、熱い。
絶対、熱上がってる!

どうにか、千景くんの体からすり抜ける。

これ……私が、服を着させるのっ……?



「ち、千景くん……起きて。服、着て」



ゆさゆさ揺すると、 千景くんが目を開ける。



「ん……」



起き上がって、なんとか自分で服を着始める。

汗、すごい……。

服を着たら、 すぐ布団の上にパタッと倒れて、目を瞑った。
辛そう。



「……千景くんの体調が、よくなりますように」



そっと、布団をかけ直して—— 私は、千景くんの手を握った。


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