からかわないでよ、千景くん。
千景くん、もっとくっつこ?
週明けの月曜日。
千景くんが、復活して学校に来ていた。
昨日の夜、ラインで 「明日から学校行けそう」って連絡がきて—— それだけで、すごく嬉しかった。
授業中も、なんだかそわそわしちゃって。
千景くんの後ろ姿を見るたびに、 胸がふわってなる。
休み時間中、志緒ちゃんに 「なずな、今日おかしい」ってズバッと言われちゃった。
……だって、なんだか久しぶりに感じちゃうんだもん。
ほんの数日なのに、休日も挟んじゃったし、会えない時間が長く感じた。
千景くんがいるだけで、こんなに嬉しくなるなんて—— 自分でも、ちょっとびっくりしてる。
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お昼休み。
志緒ちゃんが玉子焼きを口に運びながら、 ふいに言った。
「平さんのこと、解決したの? 今日のなずな、機嫌よさそうだし」
「うーん。モヤモヤはもうなくなったかも」
そう言いながら、自分でもちょっと笑っちゃった。
「千景くんにくっついてれば、解決するみたいっ」
へへっと笑うと、 志緒ちゃんが呆れ顔。
でも、しょうがないよ。モヤモヤしちゃうのは、好きなんだもん。