からかわないでよ、千景くん。
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「今日から新学期ということで…席替えするぞー!」
夏休み明けの新学期。
髪色が明るくなってる人や、日焼けで真っ黒になってる人。
「久しぶりの学校だりー」って机の上で溶けてる人。
みんなが少しフワフワした気持ちの中、先生の”席替え”というワードに教室内がザワザワしだした。
くじを引くと、廊下側から二番目の一番後ろ。
後ろなら、まだラッキーかな?と思ってると、
「離れるのさみし~…!」
夏休み前の一か月、隣の席だった志緒ちゃんが、うるうるな瞳をしてそう言った。
私に見せてきた紙をみると36の数字。
窓側の真ん中くらい…?
「わ、私も寂しい~…!」
志緒ちゃんとは、1年の時も同じクラスで、毎日一緒にお弁当を食べる仲。
何故か毎日、「今日も可愛いね。私が守るからね」と抱っこされる。
多分私のこと、自分の赤ちゃんだと思ってる…。