からかわないでよ、千景くん。
「なずな、ご飯食べよ〜!」
志緒ちゃんが、明るい声で私の席にやってきた。
私は、少しだけ顔を上げて、ぽつりとつぶやいた。
「志緒ちゃん、私…千景くんのこと怒らせちゃった…」
志緒ちゃんは、ちょっとだけ考えてから言った。
「あ〜、それはなずなのせいじゃなくて、私のせいだと思うけど…ほっといたら治ると思うよ」
「…でも、私のせいだと思う」
私が、何か気に障ること言っちゃったんだと思う。
笹村くんのこととか、言い方とか、全部。
千景くんの顔が曇った瞬間が、頭から離れない。
あの冷たい声も、鋭い視線も。