【完】からかわないでよ、千景くん。
「隣座って」
言われるがままに、私は千景くんの隣に腰を下ろした。
屋上前の静かな空間。2人だけの時間。
「千景くん、まだ怒ってる…?」
スカートの裾をぎゅっと握りしめて、勇気を出して聞いた。
千景くんは、少しだけ考えてから口を開いた。
「…そうだね。まだ怒ってるかも」
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられた。
「…どうしたら、許してくれる?」
私の声は、少し震えていた。