からかわないでよ、千景くん。



「なーに?」



とニコニコしてる千景くん。

その笑顔を見て、なんだか気が抜けた。

別に怖い人じゃないのに、なんでこんなにびびってるんだろう。



「あの…消しゴム落としちゃって」



と千景くんの足元の方を指さす。



「あぁ、気付かなくてごめんね」



そう言って千景くんは消しゴムを拾って渡してくれた……と思ったら、私の手に渡る前に消しゴムをギュッと握りしめた。



(え…なんで?)



千景くんの顔を見ると、



「月城さんてなんか…」



…なんか?

うーんと考えてる千景くん。

な、なんだろう。

私、千景くんの迷惑になるようなことはさほどしてないはずなんだけど…。


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