からかわないでよ、千景くん。



くるっと方向転換して、屋上の扉の前に戻った。

誰もいない静かな階段の一番上。
私は、しゃがみこんでしまった。

流れてくる涙を、必死に拭う。


(なんで私、こんなに泣いてるの? なんで、こんなに悲しいの?)


考えても、考えても、答えは出なかった。


でも—— 痛みだけが、胸に残った。


昼休みが終わるまで、ずっとここにいた。


でも、千景くんは来なかった。


その事実が、また胸を締めつけた。


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