愛したきみは偽物ー許されることー
私の目の前に広がるのは見慣れた景色。

けれど紫色のセーラー服に紫チェックのスカートという制服が私を変えている気がする。

この時代、全員がひとつのものを持っている。「フリーフォン」と呼ばれていて腕につける

電子腕時計みたいな感じなんだけどあるボタンを押すと目の前に投影?みたいな電子画面が

出てきてそれをタッチして2020年代でいう「スマートフォン」にできる。つい最近の技術と

言うわけでもない。

今日から通うすみれ学園はうちから1時間ぐらいかかる。

指紋タッチで改札に入って中学の頃とは反対行きのホームに向かった。

名門校の制服を着ていると誰もが私を見ている錯覚に落ちそうになってしまう。もちろん気

のせいだってわかってるけど。
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