私なんかが神様のお嫁さんになりました
白様のお婆様は杏を見て優しい微笑を浮かべた。
「そなたが歌を捧げてくれた女の子だね。ありがとう、お陰でこのように起き上がれるまで元気になりましたよ。」
「わ…私の歌にそんな力があったなんて…そんな…本当ですか。」
お婆様は静かに頷いてくれた。
杏はなぜか涙が止まらなかった。
優しい母が教えてくれたこの歌にそんな力があったなんて思いもしなかった。
すると、吉乃は杏にそっと涙を拭くハンカチを渡してくれた。
「杏、すごいよ…良かったね。」
「吉乃、ありがとう…。」
白様のお母様は皆の方を向くと大きく声をあげた。
「さぁ、美味しそうなお料理も揃いましたので、いただくとしましょう。」
テーブルには海の幸山の幸、そして女性の好きそうなケーキやフルーツなどが並んでいた。


