さくらびと。本編

第4章 嫉妬と和解

 





 板垣先生のパワハラが、日増しにエスカレートしていた。





担当患者のカルテをわざと紛失したり、蕾のミスを大声で責め立てたり。








ある日、板垣先生は、蕾が担当する患者の容態急変に気づかず、それを蕾の責任だとばかりに激しく叱責した。












しかし、その患者は、以前蕾が担当していた患者、千尋の命を奪ったのと同じ病気だったのだ。











蕾は、激しいショックを受け、その場に立ち尽くしてしまった。
 












 
< 14 / 28 >

この作品をシェア

pagetop