正宗先輩と初恋を拗らせる
再会の再恋
目が覚めたら始まり
「ってことが、あったんですよぉぉぉ。」
お洒落なダイニングバーで
盛大にくだを巻いている私。
定期的に開催されていた
中学テニス部の女子会も
大学4年になった今では、
少数精鋭の…と言っても
レイカ先輩と翠ちゃんの3人⋯が
飲んだくれる会になっていた。
インターンの会社に就職が決まり
お祝いってテイを理由に
久々に集まった。
で、お酒が進むにつれ恋バナになり
「オガちんは結局、正宗好きだったの?」って
レイカ先輩に聞かれ
カクカクシカジカ⋯な過去を披露するに至った。
「でもさ〜正宗先輩こそ
結局なんだったんですかね?」
翠ちゃんが疑問を投げかける。
「からかわれたんだよー」
グラスを開けるペースが速くなる。
情けない。
6年も前のことなのに
思い出しただけで
やけ酒チックになるほど
まだショックだなんて。
「そうかなぁ~あいつチャラいけど
女の子泣かすような奴じゃないよ?」
レイカ先輩が頬杖をついた。
「3年の時ナオミと付き合ってたけど、
実は隣クラに粘着男がいてさー。
守る為のカモフラだったらしいし。」
「えぇ〜何その男前エピソード!かっこよ!」
翠ちゃんが天を仰いだ。
廊下で正宗先輩に寄りかかるナオミ先輩を思い出した。
カモフラだったとしても
ナオミ先輩は好きだったんじゃないかな?
でも正宗先輩は他にも彼女がいて⋯?
うーん。
酔いで回らない頭がぼんやりしてきた。
「そうなんだよぉ。かっこいいんだよぉ」
グラスを一気に空にして
両腕をテーブルで枕にしながら頭を乗せたら
トロンとしてきた。
「美桜がデレてる」
翠ちゃんが吹き出して笑った。
「でもぉ~とっくに振られたし〜もぉいーのぉ」
振られた。と口にしたら涙ぐんできた。
「とっくに振られたんだからぁ」
リピートしたら、今度は涙がこぼれた。
「やば!今度は泣いてる!?何その情緒っ」
翠ちゃんが今度は呆れて笑う。
「オガちん。なんでダメか聞いたの?」
レイカ先輩は携帯をいじりながら聞いてきた。
「聞けな⋯いで⋯すよぉ~。」
「あ!美桜!?寝た!?」
翠ちゃんが揺らすから
心地よくなって
渦巻きの中に吸い込まれていくようだった。
「聞いちゃおっか?」
レイカ先輩がニッコリ笑う前に
私の目はもう閉じていた。
お洒落なダイニングバーで
盛大にくだを巻いている私。
定期的に開催されていた
中学テニス部の女子会も
大学4年になった今では、
少数精鋭の…と言っても
レイカ先輩と翠ちゃんの3人⋯が
飲んだくれる会になっていた。
インターンの会社に就職が決まり
お祝いってテイを理由に
久々に集まった。
で、お酒が進むにつれ恋バナになり
「オガちんは結局、正宗好きだったの?」って
レイカ先輩に聞かれ
カクカクシカジカ⋯な過去を披露するに至った。
「でもさ〜正宗先輩こそ
結局なんだったんですかね?」
翠ちゃんが疑問を投げかける。
「からかわれたんだよー」
グラスを開けるペースが速くなる。
情けない。
6年も前のことなのに
思い出しただけで
やけ酒チックになるほど
まだショックだなんて。
「そうかなぁ~あいつチャラいけど
女の子泣かすような奴じゃないよ?」
レイカ先輩が頬杖をついた。
「3年の時ナオミと付き合ってたけど、
実は隣クラに粘着男がいてさー。
守る為のカモフラだったらしいし。」
「えぇ〜何その男前エピソード!かっこよ!」
翠ちゃんが天を仰いだ。
廊下で正宗先輩に寄りかかるナオミ先輩を思い出した。
カモフラだったとしても
ナオミ先輩は好きだったんじゃないかな?
でも正宗先輩は他にも彼女がいて⋯?
うーん。
酔いで回らない頭がぼんやりしてきた。
「そうなんだよぉ。かっこいいんだよぉ」
グラスを一気に空にして
両腕をテーブルで枕にしながら頭を乗せたら
トロンとしてきた。
「美桜がデレてる」
翠ちゃんが吹き出して笑った。
「でもぉ~とっくに振られたし〜もぉいーのぉ」
振られた。と口にしたら涙ぐんできた。
「とっくに振られたんだからぁ」
リピートしたら、今度は涙がこぼれた。
「やば!今度は泣いてる!?何その情緒っ」
翠ちゃんが今度は呆れて笑う。
「オガちん。なんでダメか聞いたの?」
レイカ先輩は携帯をいじりながら聞いてきた。
「聞けな⋯いで⋯すよぉ~。」
「あ!美桜!?寝た!?」
翠ちゃんが揺らすから
心地よくなって
渦巻きの中に吸い込まれていくようだった。
「聞いちゃおっか?」
レイカ先輩がニッコリ笑う前に
私の目はもう閉じていた。