オレンジ色の奇跡
リビングのソファーに朔兄と晴兄が並んで座り、その二人に向かい合うようにしてあたしと岩佐先輩が座っている。
「……俺達が認めると思う?」
朔兄の口から吐き出された言葉によってあたしは呼吸ができなくなるのではないかと思った。
「なっ!?朔兄っ…なんでよ?!」
「舞希は、分からないのか?だったら余計認めるわけにはいかないよ。
啓輔は、分かってるんだろ?」
「……はい」
真剣な表情で朔兄と晴兄を見つめる先輩は何か決意をしている感じ。
「啓輔分かってんだー。
だったら、何でだか舞希に分かるように説明してみな。
いいよな?サク」
「あぁ。俺達より啓輔が話したほうが舞希がちゃんと聞くだろうしね」
朔兄の言葉によって岩佐先輩を見るが、手の震えが止まらない。
すごく怖くてたまらない。
先輩は知っているんだ。
あたし達が簡単には認められない理由を……。
早く知りたいという気持ちと、聞きたくないという気持ちが交差し、あたしの頭の中はうるさいほど自分の声が響き渡っていた。